前回に引き続き、テーピングについての投稿の第三回を掲載いたします。
第一回「足の疲労骨折の患者様のお話」→こちらは5/3の投稿をご覧ください。
第二回「実は複雑なテーピングの妙」→こちらは先週分をご覧ください。
第三回「テーピングをしない方が良い場合もある?!」→今回はこちらの投稿です。
前回はテーピングの重要性と難しさについて投稿しましたが、
今回はテーピングをしない方が良い場合が実はあるという事をお伝えします。
結論から申し上げますと、テーピングしない方が良い場合は以下3点です。
1.肌が弱く正しくテーピングをするとかぶれてしまう
2.強く締め過ぎてかぶれてしまう
3.強く締め過ぎていて拘縮が起こる
まずはかぶれることによる弊害ですが、
そもそも、肌が弱くテーピングが合わない方ですが、今はテーピングしてもかぶれにくくする塗り薬がありますので、そちらを活用してテーピングすることで防ぐことが出来ます。
問題は、締め過ぎによるテーピングです。この場合多くは、患者様ご本人でテーピングされており、異変に気付いて整骨院・接骨院に通われても、その時にはかぶれてしまっていて、治療が出来ないという事があります。ですので、テーピングに慣れていない方や、いつもテーピングしている患部ではない部分のテーピングの場合は、まずは通院して、正しいテーピングをしてもらうことをおすすめします。
次に拘縮ですが、多くの方は聞きなれない言葉かと思います。
拘縮とは「関節が動かしにくくなってしまった状態」のことで。強く固定しすぎたり、あまりにも動かさないで放置すると起こります。
安静にすることが大事と言いつつも、拘縮してしまうと、それはそれで直りが遅くなったり、動きが元の状態に戻りにくくなるなど、様々な弊害を引き起こしてしまいます。
もし拘縮が起こってしまった場合ですが、当院では3つの施術を行っております。
1.温熱治療:患部を温めることで血行を促進し、それによって硬くなってしまった組織を伸びやすくします
2.超音波治療:患部に超音波を当てることで血行を促進しつつ、微弱な振動を与えることで、硬くなってしまった組織を伸びやすくします
3.ストレッチ:症状にもよりますが、簡単なストレッチで回復することもあります。硬くなりきる前に適度に動かしてあげることが重要です。ですが、動かし方や動かしすぎには注意が必要ですので、お近くの整骨院・接骨院に言って、先生に施術・レクチャーしてもらうことが重要です。
いいかがでしたでしょうか?
三回にわたってテーピングについて解説してきました。
特に、運動をされている方やそういったお子様をお持ちの方はぜひ参考にして頂き、適切な処置をして頂ければと思います。
次回は「患者様のご様子_春先のめまい」でご紹介した患者様のその後と眼精疲労について投稿したいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
ふじと接骨院
藤戸慎一郎