前回から引き続き『ひじ痛』についてお話いたします。
前回は、ひじ痛の意外な原因についてご説明いたしました。
お読みになっていない方はよろしければ先にこちらをご覧ください。
ひじ痛の中でも日常生活で引き起こされてしまう可能性がある上腕骨外側上顆炎と上腕骨内側上顆炎についてご紹介いたしました。
今回は、その2つの症状についての具体的なご説明と予防方法についてお話しできればと思います。
上腕骨外側上顆炎
上腕骨外側上顆炎とは
上腕骨外側上顆炎は肘より手前の「上腕の骨(上腕骨)」と「指の筋肉」が繋がっている部分が損傷して、肘の外側に痛みが出てしまいます。
俗にいう『テニス肘』と言う症状で、ラケットスポーツ以外でも、ゴルフや柔道などでもよく発症する怪我です。
上腕骨外側上顆炎の原因
上腕骨外側上顆炎は何もスポーツ以外で発症する者ではなく、雑巾を絞ったり、PCのタイピングでも起こります。これは、手で何かをにぎり込んだり、手首を折った姿勢をずっと続けることが、上腕骨外側上顆炎の原因となるからです。ですので、発症後もずっと痛む場合よりは、何かの拍子に手首を曲げたり、にぎり込んだりする動作によって痛みが生じる場合が多いようです。
上腕骨外側上顆炎の予防方法
一言で言いますと「手首を曲げない・物をにぎらない」です。例えば、何気なくスマホをいじるときも、手首を曲げて、角度を固定してスマホを使っています。こうした動きも実は腕の外側の筋肉に負担をかけ、上腕骨外側上顆炎で痛めている部分に追い打ちをかけるような動きなのです。上腕骨外側上顆炎になった場合に気を付けて欲しい、日常生活でよくある動作を以下にまとめてみましたので、こちら参考になれば幸いです。
・スマホをいじる
・ドアノブを捻る
・PCのタイピング
・ハサミやホチキスを使う
・布を絞る
・料理時(鍋を振るう、包丁で食材を切る、お皿を拭くなど)
肘の外側が痛いときは、なるべくこうした動作を控えたり、逆手で行ったりすることをおすすめします。また、中々痛みが引かないときは、是非お近くの整骨院・接骨院で一度診察してもらってみてください。
いかがでしたでしょうか。誰しも肘を痛めたときは肘の角度や負担を気にするものですが、実はそうではなく、原因は手や手首にあるということがお分かりいただけたかと思います。
肘をよく痛めるかたはもしかしたら日常的に上記で挙げたような動作が多いのかもしれません。一度気にして過ごしてみてください。再発予防に繋がるかと思います。
今後も日常的に潜んでるケガの原因と予防法について、少々専門的な角度からお話ししていければと思います。引き続きよろしくお願いいたします。
ふじと接骨院
院長藤戸慎一郎