レントゲンとCTとMRIの違い

今回は意外と知らない『レントゲン』『CT』『MRI』の違いについてお話しします。

それぞれの違いを知る意味

「レントゲンで診てもらったけど原因不明、、、」なんてことありませんか?そうなると、もう調べようがない、って思いますよね。でも実は、『レントゲン』『CT』『MRI』それぞれで診断できる内容が大きく違うんです。今回は、「撮影方法」「撮影できる症状」「患者様への負担」の3つのポイントに整理して、『レントゲン』『CT』『MRI』の違いについてお話しします。こちらを参考にして頂き、適切な診断方法で診てもらうようにしてみてください。そうすれば、原因不明の痛みに悩まされる、、、なんてことが少なくなるかもしれません。

撮影方法

レントゲン

X線を撮影対象に一方向に照射して、X線の通りやすさの違いから、身体の内部の状態を観察できるようにする方法です特に、骨の状態を観察するやり方としては最も簡単な方法で、整形外科には必ず常設されている、身近な診断方法です。

CT

CTはレントゲンと同様にX線を照射して体内の状態を診る方法ですが、X線よりもより詳細に観察することが出来ます。一般的にはドーム状の機械に身体を入れ、360度全方位から身体の周りにX線を照射することで、レントゲンよりも身体の深部まで映し出すことが出来る方法です。

MRI

MRIはX線は使用せず、強力な磁力を使って隅々まで身体の断面を見ることができます。ガンガンと音の鳴るドーナツ型の機械の中に30分~1時間程入り撮影します。磁力を用いるため、金属やペースメーカーなどの機械類が対内に入っている場合は検査できないこともあります。

撮影できる症状

レントゲン

レントゲンは主に骨の状態を診るために使用されるイメージがあるかと思いますが、実は胸部を検査することもでき、これによって肺の内部の状態も診ることができます。他にも胸部の大動脈瘤を発見することもできます。
検査時間も短く、手っ取り早く身体の内部の異常を見つけるのに非常に適している方法で、整形外科で診てもらった際は「とりあえずレントゲン撮りますか」と言う流れになることが多いです。

CT

CTはレントゲンよりもより一層詳しく身体の状態を診ることが出来ます。レントゲンでは発見できなかった骨の細かな異常や、肝臓・腎臓・胆嚢・膵臓など、腹部のがんや結石といった病気も検査することが出来ます。
CTもレントゲン同様に撮影時間は15秒程度と非常に短いですが、身体全体を3次元的に撮影することが出来ますので、身体の部分部分を細かく様々な角度から診ることが可能です。

MRI

MRIはCTやレントゲンとは異なり、骨だけでなくその周辺の軟骨や靭帯、半月板などの状態までも検査することが出来ます。また、神経や脳、子宮や膀胱と言った部分まで身体の異常を検査することが出来るため、非常に多くの細かい部分を診断するのに適しています。
ですが、撮影時間が15分~60分と長く、心臓や腸といった常に動き続けている臓器だと、ブレてしまい鮮明に映りません。
専門機関では、精密検査をする際に、疑わしい症状の種類によってCTとMRIを使い分けています。

患者様への負担

レントゲン

レントゲン検査について被ばくを心配する方々が多くいらっしゃると思いますが、実は撮影時間が非常に短いため、通常問題とならない程度の被ばくと言われています。それよりもむしろ、身近な整形外科で短時間で無理ない体勢で検査することが出来るため、非常に使い勝手のいい、患者様の負担も少ない検査方法と言えます。

CT

CTは逆に15秒とはいえX線をその時間照射するわけですから、被ばくする程度はレントゲン検査よりも多くなります。短期間に何度も撮影することはお勧めできないため、あくまでもレントゲンで原因が分からなかった場合に使用する、といった使われ方をすることが多いです。
ですが、患者様からすると、寝た状態で短時間で検査が終わるため、身体への負担は被ばくを除くと非常に少ないと言えます。

MRI

MRIは磁力による撮影ですので、今のところX線のような身体への影響はほとんどないと言われています。ですが、ドーナツ状の機械に身体をおおわれて15分から60分ほどジッとしてなければならないため、肉体的な負担が高かったり、閉所恐怖症の方は撮影がむずかしかったりと、被ばく以外の面では患者様の負担が高い検査方法と言えます。
MRIの機械が置いてある施設も多くないため、ともすれば撮影のために遠方に行かなければならないなど、撮影場所に行くのにも一苦労、なんてこともあります。

まとめ

整形外科的な症状においていうならば、
まずはレントゲンで骨の異常についてみてみましょう。それでも原因が分からない場合は、より詳細な骨の状態についてCTで診てみましょう。それでも原因が分からない場合は、靭帯・半月板・神経に異常があるかもしれないのでMRIを取りましょう。
このような使い分けをイメージして頂ければと思います。

身体の内部は非常に複雑ですので、皆さんが思っている以上に、内部の状態をすべて映し出す、診察するのは難しいものなのです。
だからこそ、レントゲン一回で原因不明でもあきらめずに、「骨じゃないなら靭帯なんじゃないか?」と思ってMRI検査を受けたり、「より精密な検査を受けてみよう」とCT検査を受けてみるなど、2,3度検査を試みる意識を是非持っていただき、症状が悪化する前に対処できるようにしていただければと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は「骨盤矯正」についてお話しします。
次回の更新は2021/12/20です。

宜しくお願い致します。

ふじと接骨院
院長 藤戸慎一郎

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