今回は、『産後のママさんの骨盤矯正の重要性』についてお話ししたいと思います。
先週の投稿から3週連続で、骨盤矯正について投稿しています。前回の投稿はこちらからご覧ください。
次回は『男性の骨盤矯正』について投稿します。
近年注目され始めた産後の骨盤矯正
「出産すると骨盤が開く」といったように、出産時身体へ大きな負担がかかることで、身体が変化し、産後様々な不調を訴えるママさんが多くいらっしゃいます。そのため、産後に骨盤矯正を行うことで、体型・体調を整える『産後の骨盤矯正』が注目を集めています。ただ、流行りであるが故に誤った治療を行っているクリニックもままありますので、今回はそういったことにならないように、産後の骨盤の変化や不調の原因、治療方法についてご説明します。
産後不調の原因
骨盤部分に起因する不調の原因ですが、諸説あるのが現状です。ですので、正しい治療法以外も世に出回ってしまっているのが現状です。しかし、近年の研究では骨盤の中でも特に『仙腸関節』が出産によって正しい位置からズレることがあり、これが腰痛などの様々な不調を引き起こしているのではなか、という説が有力です。この仙腸関節ですが、骨盤の真ん中に位置しており、歩行時など下半身から伝ってくる衝撃を和らげる重要な機能をはたしています。この仙腸関節がズレてしまうことで、周辺靭帯もうまく機能しなくなり、姿勢悪化、腰痛、血行不良による様々な身体の不調を引き起こしてしまっているのです。
骨盤のゆがみの弊害
骨盤は身体に広く影響する部位ですので、思わぬところにまで影響が及びます。主な症状を以下にまとめましたのでご覧ください。
・猫背
・ポッコリおなか
・下半身太り
・冷え性
・腰痛
・肩凝り・むくみ
治療方法
さて、ここからが本題です。正しい治療方法を知って、信頼できるクリニックでしっかりと治せるようにしましょう。
まずは骨盤矯正を受けない
タイトルに驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、まず重要なことは「産後1か月は骨盤矯正を受けない」ということです。
強い刺激はNG
矯正という言葉から「ある程度の強さで身体を動かすような治療」をイメージされる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。逆に、腰を強く押したり、足を無理に引っ張ったりすれば、かえって痛みを誘発してしまう恐れがありますので、そういった治療を受けた場合はすぐに治療を止めましょう。
筋肉をほぐすことが先決
矯正という言葉からは連想しにくいですが、まず骨盤矯正でやるべきことは「出産によって固まった筋肉をほぐしてあげること」です。筋肉がほぐれれば、自然と元の正しい位置に関節が戻るようになるため、治療の効果が出てきます。逆に、骨盤を無理にいじるような施術は非推奨ですので、気を付けてください。
継続的な治療
骨盤のゆがみによって、身体の様々なところに悪影響を及ぼすのは先述したとおりです。従って、骨盤だけを治しても復調しないこともあります。姿勢の悪化は最たる例で、骨盤を元に戻しても姿勢が改善されなければ結局「肩凝り」「腰痛」などを引き起こしてしまいます。従って、根本原因である骨盤矯正を行った後は、不調を感じる細部について治療を施してもらいましょう。逆に言えば骨盤矯正だけで数か月も長期間通い続けることはありません。中には、骨盤矯正だけ20回程度の回数券を販売しているクリニックもありますが、そういったものは購入する必要が無いので気を付けましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は「男性の骨盤矯正」についてお話しします。
次回の更新は2021/1/10です。
宜しくお願い致します。
ふじと接骨院院長
藤戸慎一郎