今回は今までと趣向を変えて、治療院界隈の都市伝説のようなお話を1つ出来ればと思います。
『とあるスキー場近くの治療院』のお話です。
私が専門学校に通っていた時に先生からうかがった話で、印象的な話で今でも覚えているので、是非皆さんにもお伝えしたいと思い、ここに投稿しました。
期間限定で開業?!
このとあるスキー場近くの治療院は、スキーのシーズンに合わせて、12月から4月までの期間限定で開業される治療院だそうです。
スキーのシーズンということもあって、怪我をした患者様が数多く訪れる治療院だったようで、かなりその地域では貴重な存在だったようです。
治療院の中でも異色なスキル
治療院(整骨院や接骨院)は元来、腰痛や肩こり、首痛の治療が多いため、骨折や脱臼の治療をすることは結構稀です。
当院もそういう意味で言うと異色で、これまでの投稿にもあるように、むしろ骨や関節にまつわる怪我の治療を得意としています。
ですが、このスキー場近くの治療院はさらに骨折や脱臼の治療に特化している、かなり希少性の高い治療院でした。
なぜなら、スキーで怪我をすると多くの場合骨に何かしらの負傷を追っている場合が多いからです。
しかも、スキー場近くにそんな診療を受け付けてくれる場所がいくつもあるはずもなく、骨折や脱臼を抱えた患者様が殺到したようです。
そのため、かなり骨折や脱臼に関する治療に詳しく、そういう意味でもそこに従事する先生は伝説的な存在だったと言えます。
修行の地として使われることも
このように、他の治療院と比べてかなり異色な診療を行う治療院ですが、その特色から骨折や脱臼についての診療スキルを上げるための場として他の治療院従事者が一時的に勤めることもあったそうです。
前述したとおり、治療院(特に都心部)に通われる患者様で骨折や脱臼を抱えている場合は極めて少なく、その割合は一般的に1%にも満たないと言われています。
従って、一部の治療院の先生は、この骨折や脱臼の治療経験を積みスキルを磨くために、このスキー場近くの治療院に冬場だけ住み込みで働いたと言います。
都心部で治療院を構えていては一生かけても見れない程の骨折や脱臼の疑いのある患者数を見るわけですから、修行の場としては確かに重宝されていたでしょうね。
治療院のその後
現在はスキー人口も減り、コロナの件も有り、なかなか以前の様に訪れる患者様も多くなくなったことから、もうこの治療院は開業しなくなってしまったようです。
実際にどんな人がやっていたのか、どれほどのスキルを持っていたのか、どれくらい地元に愛されていたのか、など気になるところですが、今となっては知るすべがありません。
そういう意味でも、この話は治療院界隈では都市伝説的に語り継がれているようですね。
いかがでしたでしょうか。
これまでは、治療や症例についての解説が多かったのですが、たまにはこうした小話もお伝えしていければと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新は2022/3/14です。
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
ふじと接骨院
院長 藤戸慎一郎