今回は、テーピングについて3本立ててお送りしようと思います。
第一回「足の疲労骨折の患者様のお話」
第二回「実は複雑なテーピングの妙」
第三回「テーピングをしない方が良い場合もある?!」
の今回は第一回「足の疲労骨折の患者様のお話」を投稿します。
来週、再来週に投稿する第二回、第三回も見ていただけたら幸いです。
今回の患者様は、大学までサッカーにかなり本気で打ち込んでいらっしゃった方で、今では町のサッカーチームで指導者としても活動されている方です。
また、最近では技をどんどん繰り出すアクロバティックなリフティングにハマっていらっしゃるようです。
そのような中で、2か月前にスネが痛いと当院にいらっしゃいました。
症状は「シンスプリントや骨膜炎」と呼ばれるもので、
筋肉の勤続疲労によって、骨にダメージが蓄積され、それが痛みとなって症状に表れていました。
「1か月ほどの通院とテーピングで安静にしていれば、痛みもなくなりますよー」とお伝えしたのですが、
患者様自身がスポーツの経験もありましたので、2回ほどの通院で、ぱたりといらっしゃらなくなりました。
治ったのかな?良かったな、と思っていた矢先
つい先日「スネの奥の方がまた痛くなってしまった」と、またその患者様がいらっしゃいました。
こういった事例、実はあるあるなのですが、
スポーツをやってきた方は、知識もありますし、自分の身体の事も分かっていらっしゃるので、
自分で対処できる範囲は、自分でやられるのですが、
そうすると、実は中途半端な処置や治り切らないままに復帰してしまわれて、逆に症状が長引くことがあるのです。
また、シンスプリントは痛みを放置して運動を続けると「疲労骨折」に悪化してしまう危険性を孕んでおり、
こうなってしまうと、もう絶対安静で、日常でも歩くたびに痛い、など、様々な不都合を抱えるようになってしまいます。
皆さんも、地味な痛み程後々厄介になることがありますので、是非一度症状をプロに診ていただくことをお勧めします。
そして、今回のこの症状、治療のカギは「テーピング」です。
足は日常的に使わざるを得ない部分ですが、勤続疲労をこれ以上続けるわけにはいきません、
そのために、骨と一緒に身体を支える役割を担ってくれるのが「テーピング」なのです。
次回はこの「テーピング」のテクニックをお伝えし、
その難しさと効果を皆さんにお伝えできればと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
ふじと接骨院
藤戸慎一郎