今回は、ここ数週間で多く見受けられる症状『ゴルフ肘とバネ指』について解説していきます。
皆さんの中にも当てはまる方がいらっしゃるかと思いますので、少しでも助けになれればと思います。
久しぶりのゴルフには要注意
3月22日にまん延防止等重点措置が終了し、スポーツやレジャーなどに出かけられている方も多くなってきたのではないでしょうか。
特に、「やっとゴルフが出来る！」と息巻いてる40代以上の方々も少なくないかと思います。
そんなせっかくのゴルフですが、怪我をして、思うように楽しめない、仕事に支障が、、、なんて方もいらっしゃるようです。
実際当院でも3月23日～28日の一週間足らずの間で、新たに5名の方がゴルフによる怪我で診療に来られました。
そこで本投稿では、待ち望んでいたゴルフで辛い事態にならないように、久しぶりのゴルフで特に気を付けて欲しい点をまとめましたのでご覧ください
筋肉が衰えていることを自覚する事
「1日休んだら、取り返すのに1週間かかる」スポーツ選手の間でよく言われていますが、これは皆様アマチュアの方々も一緒です。
特に40代を超えてくると、動かしていない部位は日に日に衰えていきます。
たとえば、それまで1週間に1回ゴルフをしていたけど、コロナで3か月も間が空いてしまった。なんて時は要注意です。
筋肉が衰えているため、3か月前のイメージで身体は動きません。特にゴルフの様に勢いをつけて瞬間的に身体を動かすスポーツは、イメージとのずれがそのまま身体の負担となり、怪我を引き起こしてしまいます。
ですので、間が空いたなら少なくとも空いた分の期間は無理せず、徐々に衰えた筋肉を戻していく意識を持ちましょう。
特に気を付けて欲しい肘と指
特に、久しぶりのゴルフで気を付けて欲しいのが『肘と手首』です。
その理由は大きく2点あります。
1．普段の生活の中ではあまり使わない部位
2．ダフった時の衝撃で痛めやすい部位
普段の生活の中ではあまり使わない部位だから危険
普段の生活特にデスクワークメインのお仕事で、掃除・洗濯などを普段あまりしない方は、基本的に肘や指（特に親指）に負担を掛けることがほとんどありません。
つまり、ゴルフを休んでいる間ずっと衰え続けていることになります。
そうなると、いつもと同じペースでラウンドを回ったとしても、肘や指がついていけず、オーバーユース（使い過ぎ）となり、怪我に繋がってしまいます。
ひどい場合だと『橈骨亜脱臼』といった、骨折・脱臼まで引き起こしてしまうこともあります。実際に当院に最近診療にいらっしゃった方のほとんどで『橈骨亜脱臼』の疑いがありました。
脱臼は安静3週間と言われるように、せっかくのゴルフが3週間もおあずけになってしまいかねませんので、いつもより回る量を減らしたり、ペースをゆっくりにするなど、気を付けてください。
ダフった時の衝撃で痛めやすい部位だから危険
久しぶりのゴルフ、やはり前までの感覚がなかなか取り戻せなかったり、不意にいつも通りに動けなかったりして、ダフってしまう方が結構いらっしゃいます。
実はこのダフりがかなり肘と指には危険なのです。
何故なら、グラブに近い指と肘はダフった衝撃をまともに受けてしまうためです。
ただでさえ、筋肉が衰えているところに、強い衝撃が走れば筋肉・靭帯・関節はひとたまりもありません。
また、予期していない衝撃は、身体が衝撃を受け流せず、大きな怪我に繋がりやすいという特徴もあります。
ですので、思うように身体が動かないからと言って力んだりせず、ゆっくりとしたペースで身体の動き・感覚を取り戻していくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『バネ指（指痛）』や『肘痛』はゴルフだけでなく、日常動作や仕事にも影響します。
もちろんスポーツをやっている以上怪我はつきものですが、久しぶりのゴルフによる怪我は注意してれば防げるものばかりです。
せっかくの楽しみを今後も不自由なく続けるためにも、久しぶりのゴルフでは、いつもと違って慎重すぎるくらいにプレーするよう心がけましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新は2022/4/18です。
テーマは『日常にひそむ危険シリーズ第2段‗座る編』を予定しています。
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
ふじと接骨院
院長 藤戸慎一郎
